美しき 箱根駅伝
- BISHINタイムズP

- 2022年1月7日
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2、3日に行われた第98回東京箱根間往復大学駅伝競走(箱根駅伝=読売新聞社共催)では、次代を担う若手選手が活躍した。学生界を活気づけるスター候補たちの中から、1区で果敢な独走に挑み、15年ぶりの区間新記録で区間賞を獲得した中央大の2年生・吉居大和を紹介する。 腰高の美しいフォームで、ぐんぐんと後続を引き離していく。攻める走りで東海大の佐藤悠基(現SGホールディングス)の1区区間記録を15年ぶりに更新。「他の人の力を借りず、自分のペースで走っての新記録。すごくうれしい」とほおを緩めた。 スタート直後から先頭を引っ張ったが、誰も競り合おうとしない。5・6キロ、「1秒でも多くリードを作るには、行くしかない」。残り3キロで仕掛ける予定を変え、飛び出した。実は単独走は少し苦手。だから、前方に仮想の敵を思い浮かべて追った。全10区間で最も古い区間記録を26秒塗りかえる快走は、チームの6位躍進も引き寄せた。 3区15位に終わった前回箱根の翌月から約3か月間、米国のクラブチームで鍛錬を積んだ。後の東京五輪男子5000メートルで銀メダルを獲得するモハメド・アハメド(カナダ)とは同じ練習を一度もこなせない。世界の物差しを知り、帰国後、設定ペースも練習量も、自ら引き上げた。「私の想像を超える力をつけてくれた」。藤原正和監督もうなる成長曲線を描いている。今夏の世界選手権出場をつかむ力をつけるため、今春も渡米する予定だ。「(5000メートル参加標準記録の)13分13秒50を切って、世界と戦いたい」。2月生まれの19歳。箱根路で見せたように、同世代の先陣を切っていく。(後藤静華)





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