茨城県笠間市平町の住宅で、無職、小谷朋子さん(57)が首などを刺されて殺害された事件で、殺人容疑で逮捕された小谷さんの長女の夫で千葉県柏市小青田4丁目、会社員、児玉大地容疑者(25)が、小谷さんらを待ち伏せし、帰宅した直後に犯行に及んだとみられることが19日、捜査関係者への取材で分かった。県警は同日、児玉容疑者を水戸地検に送致した。 捜査関係者によると、児玉容疑者は事件当日の午前、小谷さん方に到着。小谷さんは、長女と孫の乳児とともに買い物などのため車で数時間外出しており、正午前に帰宅した際、庭先で鉢合わせた児玉容疑者に襲われた。児玉容疑者は逃走し、約6時間半後に市内で身柄を確保された。 児玉容疑者は複数の刃物を持参し、小谷さんと会って間もなく、首などを何度も刺しており、強い殺意を持って小谷さん方を訪れたとみられる。笠間署は19日、司法解剖の結果、死因は首を刺されたことによる失血の疑いと発表。捜査関係者によると、児玉容疑者は調べに対し、小谷さんと長女それぞれの間で以前からトラブルがあったという趣旨の供述をしており、県警は動機を詳しく調べている。
同日午前8時ごろ、児玉容疑者は捜査車両に乗せられ、石岡署を出た。グレーの上着にマスク姿で、終始うつむいており、表情は確認できなかった。県警は同日、小谷さんの自宅や周辺を現場検証した